2020.12.18活動報告

「今こそ労働組合が広がる春闘に

千葉労連は 12 月5日、千葉市内で「2021年国民春闘千葉県学習討論集会」を開催。オンライン参加を含めて 35 名が参加し、2021年春闘に向けた学習と、方針案の討議をスタートしました。春闘方針は1月9日開催の千葉労連評議員会で決定する予定です。
開会の冒頭挨拶した本原康雄議長は、「新型コロナ感染拡大の第3波が押し寄せ、医療崩壊の危機が迫る中、菅政権は国民に自己責任を押し付けるだけで様々な疑惑追及からも逃げ回り、国会を閉じてしまった。こんな無責任内閣は退陣させ、野党連合政権を実現できるように立憲野党への働きかけも強めよう」と呼びかけた上で、春闘期に同時にたたかわれる千葉県知事選をめぐる情勢と経過についての報告もおこないました。


全労連・黒澤氏 21 年春闘の構え
続いて全労連の黒澤幸一事務局長が講演をおこない、「格差をなくし、8時間働けば誰もが人間らしくくらせる公正な社会へ転換せまる 21 国民春闘」「コロナ禍においても労働組合で元気に声をあげ変えよ
う」と呼びかけました。そして、コロナ危機を労働組合の団結で変えてきた事例を紹介し、公正な社会へ「4つのつくる行動(賃上げ、安定雇用、公共体制、平和)」と「3つのアプローチ(格差解消や労働組合の見える化、選挙での投票)」を提起。さらに「4つのつくる行動」のすべてに組織強化・拡大を位
置づけ、労働組合の「姿を見せる」「魅力を伝える」「力をつたえる」対話を重視し、要求で当事者を組織して交渉を重ね、実現をめざす取り組みを強調。「今こそ労働組合!」という雰囲気が広がる春闘にしようと締めくくりました。
その後、矢澤純事務局長が方針案を提案。スローガンとして「長時間労働をなくし 1 日8時間働けば普通に暮らせる社会を実現しよう」「憲法を活かして新自由主義を吹き飛ばそう」「コロナ禍だからこそみんなで声を上げ行動しよう」の3本を掲げ、春闘をたたかう構えとして、①すべての組織で要求を提出し、統一闘争で力の集中、大幅賃上げ実現②憲法を活かし社会保障の拡充、③要求実現のたたかいと一人の諦めからみんなで変える春闘にしようと呼びかける

呪いのことば
コロナ禍であぶり出されたこと
新自由主義
最低賃金の推移と引き上げ額
いまこそ労働組合

全労連の黒澤事務局長
一体で組織の拡大・強化、3点を強調しました
そして、具体的な行動として、①2月7日を基準日にした地域総行動、②2月 19~26 日のゾーンでの春闘大宣伝、③3月 11 日の統一行動と相互支援、④最賃引き上げ目指す諸行動、⑤自治体キャラバン行動、を提起しました。


各組織から6人の発言討論では、「秋闘でかつてない一時金
を実現した成果を確信にし、アンケートは例年の2倍集めて要求をまとめ、
学習も重視してたたかう」(JMITU)、「一時金削減を非正規には実施さ
せないたたかいで多くの成果をあげた。春闘では均等待遇実現めざし、民間に
も波及させたい」(自治労連)、「教育署名を千葉県に対して53、390筆提出。授業料滞納調査に取り組んでいるが、退学者が増える可能性もある。私学助成の不均衡是正をめざしたい」(千葉私教連)、「コロナに絡んだ相談を通
じ休業手当や雇調金などの矛盾が浮き彫りになった。体調を壊しても相談先が不明な人もいる。相談が生活相談に変わってきている」(労働相談センター)、「最低保障年金の実現を掲げ年金者組合を結成した。年金削減が続き、裁判を起こしている。若い人にも関心を持ってもらい改善の運動に参加して欲しい」(年金者組合)、「全国一律最賃を求め議会に請願した。浦安は陳情扱いにされて配付のみ。市川は請願だが委員会で不採択。
しかし、全国一律1500円めざし継続して取り組む」(市川浦安労連)など、6人が発言。討論をふまえたまとめの発言を事務局長がおこない、永島達哉副議長の閉会挨拶で終了しました。