千葉県 最低賃金
2円増の925円答申
コロナで前年比大幅縮小
干葉労働局長の諮問機関「千葉地方最低賃金審議会」一(大澤克之助会長)は5日、千葉県内の最低賃金を2円引き上げて時給925円にすべきと答申した。昨年は28円引き上げているが、新型コロナウイルス感染拡大による事業者側の厳しい経営状況を踏まえ、増加幅は大幅に縮小した。
最低賃金の改定は従来、中央最低賃金審議会(厚生一労働相の諮問機関)が各都道府県の目安額を示している。しかし、今年はコロナ禍により「引き上げ額の目安を示すのは困難で、現行水準の維持が適当」としたため、地方審議会の判断が注目されていた。
同局によると、千葉地方最低賃金審議会は労使の代表と公益委員の15人で構成。同日の審議会では、県一内経済情勢の悪化や事業者の支払い能力、ここ数年は20円台の引き上げが続いていた状況を加味しつつ、労働者の生活安定の必要性なども総合的に勘案し、小幅ながら引き上げ答申になったという。
答申を踏まえ同局が正式に改定額を決定し、10月1日から適用される。
(千葉日報2020.8.6より抜粋)
尚、千葉労連は7月2日に「千葉県の最低賃金を直ちに1500円以上に引き上げるとともに、地域格差の解消を求める要請書」2594筆(一次)を千葉地方最低賃金審議会に提出した。
また、8月3日には同審議会に対して去年に引き続き陳述を行いました。