あなたの働き方、おかしくないですか?
働く人たちは、サラリーマンやアルバイトの高校・大学生、パートタイムなどの職種や雇用形態を問わず、全ての人たちが労働法(労働基準法や労働安全衛生法などの総称)によって、働く権利が守られています。ところが、実際の職場に目を向けると、働く人たちを使い捨てにする「ブラック企業」が後を絶ちません。
職場をより良くするのが労働組合です
働く権利は私たちが行使をしないと、多くの場合、経営者に守らせることはできません。
「有給休暇がとれない」「サービス残業を強いられている」「不当に解雇された」など働くルールを守らない会社に対し、労働基準監督署による是正指導や企業名の公表などを行わせる方法はあります。しかし、行政の指導だけでは簡単に解決しないのが実態です。
また、法律で定められていない退職金やボーナスの支給、賃金の引き上げなどを実現させるには、働く人たち自身が会社に要望していくことが大切です。
組合は憲法で保障された団体です
労働組合とは、団結権、団体交渉権、団体行動(争議)権を日本国憲法(第28条)で保障された団体です。そのため、組合は経営者と対等に話し合うことができ、交渉を通じて有休日数の増加や賃金引上げの協定を結ぶことができます。例えば、労使双方で合意を結ばない限り、会社は従業員に残業を命じることができないほど、労働者の権利が手厚く保護されているのです。
- 制度があるのに有給休暇がとれない
- 給与が最低賃金を下回っている
- インフルエンザで休んだら欠勤扱いにされた
- 職場が育児の時短勤務に理解がない
- 妊娠を上司に告げたら、退職を迫られた
- 上司のパワハラ・セクハラを止めさせたい
- 仕事中にケガをしたのに労働災害として認めてくれない
- サービス残業を無理矢理させられている
- 正社員と同じ仕事をしているのに給料が低い
- ボーナス(賞与)・退職金が出ない
- ずっと非正規雇用で働いているが、正規雇用になりたい
職場の中で「これっておかしくないですか?」と疑問に感じることがあれば、千葉労連にご相談ください。
アルバイトでも、パートでも、外国人でも、あらゆる働く人たちの問題を解決し、より良い職場をつくるのが私たち労働組合の役割です。
ご相談の流れ
まずは電話またはメールで千葉労連までご連絡ください。匿名でも構いません。ご相談に関する秘密は厳守いたします。
お電話またはメールでご相談くださいTEL0120-378-060
受付時間 平日 10:00 – 17:00 労働問題に精通した担当者がお話を伺います。 詳しい聞き取りが必要な場合、事務所までお越しいただき、お話を伺います。相談に当たってお金をいただくことはありません。 |
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必要な対応を一緒に考えます法的なアドバイスや関係団体の紹介など、対応を一緒に考えます。労働組合は憲法で保障された自主的な団体です。労働組合に加入すれば経営者と対等な立場で話し合い(団体交渉)をすることもできます。団体交渉の権利は憲法で保障されているので、経営者は申し入れを拒むことはできません。 |
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行政機関とも連携しますもし、不当な労働条件の変更や解雇など法律違反が明らかな場合、労働基準監督署などの行政機関と連携し、是正を求めていきます。 |
私たちは職場の一つ一つの問題を解決するとともに、働く人の権利と地位が守られる社会に向けた公正なルールづくりにも取り組んでいます。
行動網領「働くものの生活と権利の向上、輝く未来のために」
[1]千葉県労働運動の伝統を継承
千葉県労働運動の100年は、労働者の尊厳を守り、平和と民主主義、社会進歩を求めるきびしいたたかいの歴史でした。
戦前の労働者と労働組合は、天皇制軍国主義のもとで、過酷な労働条件と弾圧に抗し、人間らしい生活を求め、侵略戦争に反対してたたかいました。千葉県内でも全国の労働者を励ます数多くのたたかいがくりひろげられました。しかし、労資協調の労働組合幹部は、、労働組合を「産業報国会」に。変質させ、侵略戦争に全面的に協力しました。
戦後千葉県でも、労働組合を嵐のような勢いで再建し、全国に呼応して飢餓からの脱出、生産復興闘争、2・1ゼネストなどのたたかいをひろげました。
労働組合運動の前進を恐れたアメリカ占領軍と日本の反動勢力は、官公労働者の労働基本権の剥奪、活勤家を職場から追い出すレッドパージ、松川事件などの謀略をも使った大量の首切り「合理化」など、労働組合への激しい弾圧をおこないました。一部労働組合幹部は、これらの攻撃に手を貸し労働戦線を分裂させました。
千葉県内では、全国に先駆けて労資協調と反共主義を基本とした労働戦線の右より再編成がすすめられ、労働者の利益よりも大企業の拠点となった京葉工業地帯の「開発」政策に積極的に協力する役割を果たしました。
多くの労働者と労働組合は、こうした攻撃をのりこえ、朝鮮戦争と米軍基地反対闘争、原水爆禁止運動、春闘、安保条約に反対する闘争、職場の自由と民主主義を守るたたかいをすすめるとともに、大企業優先の「開発」県政に反対し、公害をなくす運動、革新統一促進、革新自治休をめざす運動など、働くものの生活向上と権利の確立、くらしと平和・民主主義擁護のたたかいを粘り強くすすめてきました。
政府・財界は、73年からのオイルショックを契機として、軍拡と産業再編成、臨調「行革」を軸に、労働者・国民に犠牲を強いる反動政策を推進し、同時に、労働組合の変質と労働戦線の分断に力を注いできました。
同盟・金属労協などはこれに呼応し、総評・県労連も追随して、たたかう労働者・労働組合を選別・排除する労働戦線の再編成を進めました。
労働者・県民の利益のためにたたかう労働組合は、こうした労働戦線の右翼再編に反対し、産業「空洞化」による人べらし「合理化」阻止、大幅賃上げ、時間短縮と国民生活の向上の要求をかかげて積極的なたたかいを進めてきました。
今日、日本の社会は、激動する情勢のもとで激しい矛盾に直面し、また、大企業本位の保守県政への批判も強まり、県民世論も大きく変化しています。
この歴史的時代に結成された千葉労連は、戦前・戦後の労働組合運勣の伝統を継承・発展させ、すべての労働者・県民の期待に応えるとともに、将来、千葉県の労働戦線統-の母体となるものです。
[2]千葉労連の基本原則
1.千葉労連は、千葉県の労働運動の積極的伝統を引き継ぎ、労働者・県民の切実な要求実現のために全力を上げます。
私たち労働者がもっているただひとつの社会的力は、要求にもとづいて団結したたかう「多数の力」です。千葉県の全労働者は210万人に達しています。
この「数の力」を発揮するためにもっとも重要なことは、労働組合が要求実現のために「思想・信条のちがいをこえて自主的・恒常的に団結する組織として生まれた」という原点に立った全国的中央組織や県組織、地域組織を確立し、全ての労働者、労働組合の総結集をはかっていくことです。
2.千葉労連は、労働組合運動の歴史の教訓をふまえ、あらゆる労働組合が一致できる「資本からの独立」「政党からの独立」「一致する要求にもとづく行動の統一」という3つの原則をなによりも大切にしてすすめます。
それは戦前、戦後の労働組合運動のなかに、全国的中央組織や県組織の多くが「特定政党支持」路線によって、労働者の思想・信条の自由を踏みにじり、反共主義、選別主義や労資協調路線などにおちいり、労働者の団結と労働戦線の統一を妨げてきたという弱点を克服するためです。
3.千葉労連は、要求実現のたたかいに広範な労働者を結集し、職場・地域を基礎に全県的・全国的運動を発展させる組織的保障として、産業別の県内労働組合と地域組織で構成し運動を展開します。
[3]千葉労連のめざす目標
私たちは、次の目標の実現をめざしてたたかいます。
1.大幅賃上げ、全国一律最低賃金制の確立、労働時間短縮、「合理化」反対、雇用保障、働く女性の地位向上をはじめとする労働者の切実な要求の実現めざします。
2.軍拡と臨調「行革」に反対し、福祉、医療など社会保障制度の拡充、大型間接税反対、農業・漁業・林業の再建、生活関連の公的事業の充実など国民的諸要求の実現をめざします。
3.職場の自由と民主主義の保障、不当労働行為の根絶、労働者と労働組合の団結権・団体交渉権・団体行動権の完全確保をめざします。
4.身分・人権・国籍などによるあらゆる差別の撒廃、男女平等をはじめすべての人々の基本的人権の保障をめざします。
5.結社の自由および言論・出版など表現の自由をまもり、民主教育の確立、民主的な文化、健全なスポーツの発展をめざします。
6.大企業優先の県政をやめさせ、憲法をくらしに生かす、公正・民主の県政の実現、地方自治の拡充をめざします。
7.大企業に対する民主的規制、中小・零細企業の育成など経済民主主義の確立をめざします。
8.天皇の「元首化」・憲法改悪に反対し、憲法の民主的条項の擁護と18才選挙権付与など民主的選挙制度の確立をめざします。
9.核戦争阻止、核兵器の廃絶、日米安保条約廃棄、米軍基地撤去、非核三原則の法制化、世界の恒久平和の実現と地球環境の保全をめざします。
また、被爆者援護法の制定をめざします。
10.国民本位の政治・経済と非核・非同盟・中立・民主の日本と自治体を実現する政治革新のための統一戦線の樹立をめざします。
[4]千葉労連の運営
千葉労連は、次の点を基本に運営します。
1.「みんなで決めて、みんなでたたかう」という組合民主主義を徹底し、組合員が千葉労連の活動のすべてについて自由に意見を表明できるよう保障します。
2.資本(企業)・政府・使用者・政党からの独立を堅持します。
3.組合員の思想・信条の自由と政党支持・政治活動の自由を保障し、政党との関係については、特定の政党の支持も特定政党の排除もおこなわず、一致する要求・課題について協力・共同を進める立場をつらぬきます。
4.企業内労働組合の弱点を克服し、職場を基礎にして産業別統一闘争の前進と地域闘争の強化をし、全国・全県的な統一行動・統一闘争を推進します。
5.千葉労達に加盟していない労働組合との友好・連帯を深め、共同闘争の前進をはかります。
6.未組織労働者をふくめてすべての労働者の要求実現をはかり、未組織労働者の組織化に積極的に取り組みます。
7.国民的な要求課題の実現をめざす国民諸階層との共同のたたかいを強化します。
8.労働者・国民の生活と権利にかかわる制度・政策課題と敢治的課題の実現のため、政府・自治体・経営者・経済団体などとの交渉を重視します。
9.自主的な政策提言、労働者教育および労働者福祉活勣を推進します。
10.世界の労働者との連帯活動は、「万国の労働者、団結せよ」の立場、自主的立場を堅持して進めます。