2019.02.12ストレス

【2017年6月30日】~ストレスチェックと産業医面接~

Q:
会社でストレスチェックがあり、産業医の面談が必要という結果通知がありました。総務に面談希望を連絡しましたが、何の連絡もないので、いつ産業医が来るのかと確認したところ、いつ来るかわからない。本社に問い合わせているとの話でした。

別の相談では、産業医面談を東京の本社で行うので、年休を取得して行くようにと言われました。

年休や自費で本社に行くのはおかしいのではというものです。


A:
ストレスチェック制度は、労働者のメンタル不調の未然防止のために、労働者自身のストレスへの気付きを促す目的で、50 人以上の事業場に実施を義務付けています。検査項目に記入すると、検査結果が本人に通知され、一定の要件に該当した人が申し出ると産業医の面談を受ける仕組みになっています。

産業医制度は、常時 50 人以上の労働者を使用する事業場において選任が義務付けられています。産業医は、少なくとも毎月1回(2か月に1回に改悪予定)以上、作業場等を巡視し、労働者の健康障害を防止するために必要な措置を講じなければならないという仕事をしています。

問題は、産業医面談を申し出たにもかかわらず、面談が出来ないというところにありますが、制度的には「毎月1回以上作業場巡視」を行うという仕事をしていないところにあります。なぜ、産業医が義務付けられている仕事をしていないのかを確認する必要があります。また、東京本社で産業医面談を行うという相談も同様の問題です。産業医が作業場に来るのが原則です。したが って、面談の為に出かけて行くことを命じている場合は、出張扱いが原則と考えます。【中林】