2019.02.08残業

【2017年1月4日】職場の深刻な現実が越年している

新しい年を迎えて最初の労働相談は、職場の深刻な現実が越年していることがわかるものなので紹介します。

【1件目】

宅配業者に勤める夫の相談です。

連日朝7時に出て帰りは翌日になり、休みの日も仕事が入って出かけていく。人員不足なうえに残業はするなと言われている。労働時間は隠蔽され、過労死するのではと心配というものです。

【2件目】

保育園の認可開園にかかわった保育士からのものです。

保育を理解していない経営者が、保育園を作り、0歳から5歳までをワンフロアで保育し、0歳児について個別配慮が全くなく1日中泣いている状態を改善したり、認可を取るための手続きを行いました。監査があり、就業規則を作ることになったが、働いている実態と全く違ったことが書いてあるものを渡され、指摘すると、提出しなきゃならないから作っただけで気にするなと言われる。働き続けるのは無理と思い、退職届を出しましたが、「やめたらこの業界では働けないよ」と言われたというものです。

【3件目】

大手宅配業者の看板で宅配業務を行っている 20 代前半の労働者の相談です。

車をリ ースで借りた形の『業務委託契約』で働いている労働者が、辞めたいと申し出たところ、辞めさせてもらえず、休んだところ高額の無断欠車違反金の支払いを求められて困っているという相談です。労働の実態は、労働者と変わらぬ働き方になっていますが、「委託」という形で自営業者を装っている問題です。

運輸・物流関係の職場の長時間労働と偽装請負の疑いあるいは保育施設の経営者の資質の問題など新年初日から深刻な労働実態を反映した相談が続きました。