2019.02.08最低賃金

【2017年2月28日】~派遣会社の非常識~

習志野市に住む派遣労働者からの相談です。

求人を見て派遣会社の面談に行きました。面談時の説明が求人に記載されているものと違うので登録をしないで帰宅しました。ところが、派遣会社から人が足りないので働いてほしいと連絡があり、東京の職場に働きに行きました。しばらく働いて、改めて登録のための面談を行うことになりました。時給が以前と違うので聞くと、東京と神奈川、埼玉、千葉はそれぞれ時給が違う、あなたの場合は、千葉に住んでいるので、千葉の時給が適用されると言われました。私の働いたところは、東京なので東京の賃金が適用になるのではといっても、そういう決まりなのでという話でした。

この派遣会社は、都道府県ごとの最低賃金をもとに時給を決めているとのことです。最低賃金は、働いた都県の最低賃金が適用になります。したがって、相談者は東京都で働いているので東京の最低賃金である時給932円が適用になります。ところが、派遣会社の担当は、相談者が千葉に住んでいるので、千葉の最低賃金である842円をもとに時給を説明しています。最低賃金の知識がなく、説明しているのかもしれません。

相談者は、最低賃金の制度をインターネットで確認し、念のため電話相談で確かめたと言います。同時に、東京で働いた分は東京の最賃で支払う様に請求するとのことでした。もし支払いがない場合は、最賃法違反として監督署に申告する方法を教え、相談は終了しました。権利は行使しないとなくなってしまいます。おかしいと思ったらすぐ県労連の組合または労働相談センターに電話しましょう。